のりまきのドイツ生活日記
 その8 〜のりまき スキーをする(後)〜

27.Aug.'04



件名: はろはろ! 

あ〜〜〜〜〜〜
あと10日で学校が始まるうううう!!!

今日はこれからHSVとミュンヘンのサッカー開幕戦。
と書くと遊んでばかりいるようですが。。。
毎日出勤して冷やし中華大会しています。
あ、やっぱり遊んでいるみたいか。。。


なんというのーてんきなメール
人をおちょくっとるのか。ぶつぶつ。
と、いうことで、前回の続き フランスはシャモニスキーの旅 後編
をお届けしましょう。




<ストックを折るのりまき>
スキーはレンタル。でもたくさんの種類の板が置いてある。
ブーツだけは持参したが、やはりはき慣れていない板では下手な足前がもっと悪くな る。でも、滑れるだけいいことにしよう。 ナンパした彼とリフトに乗り込む。
しかし、子持ちだった。残念。様々な話に花を咲かせていたその瞬間!
“ガリガリガリーーー”
やっちまっただ。ストックをだらしなく手首からかけていたらリフトがターンした。
日本なら「スキーを持ち上げてストックを上に…」というアナウンスか表示があるは ずだが、ここでは何の予告もなしに当たり前のようにターンしていったのだ。
すっぽりパッキリストックは二本とも折れてしまった。
これからまた何qもの距離を滑り降りようとするのに、あのコブをストックなしでど うやって降りるのか!?
「僕のを貸してあげるよ」…彼のやさしいささやきも耳に入らず、のりまきの超やる 気モードが爆発する。
「この山をストックなしで制覇してみせるわ!」これぞのりまき魂。
気合いで滑り降りることを決心。リュックから覗いている折れたストックを外国人に 奇妙そうな顔 で見られながらものりまきは滑る。
トムテで培った根性をここで発揮したのりまきでした。。。


相変わらず写真の解説がないのですが。。。
雰囲気は伝わってきますねぇ。


<やっほー!ヤッホー!!YAHHOOOOO!!!>
声が響く。
本当のやまびこをご存知だろうか。
山へ行くと必ず「やっほー!」と叫んでみるが、声がこだました記憶はない。
しかし、「やまびこさんの歌」を歌う限りでは、「ヤッホー」と言えば「やっほー」 と返ってくるはずだとずっと信じていた。 だって、やまびこさんはまねっこさんなんだもの。。。
シャモニに行けば本物のやまびこが体感できる。
何回くり返しただろうか。バカみたいに一人で大声張り上げて「ヤッホー」と言うと 本当に鮮明に「ヤッホー」と返って来るではないですか。これには感動。
日本語で何を言っても外国人にはわからないだろうから、でたらめな言葉を発してみ るが、まったくその通りの言葉が返ってきた。
日本人がいたら「何をバカなことを・・・」と言われることであろう。
いつもは言葉が通じないことで悔しい思いをしているのりまきだが、 やまびこに限っては言葉が通じなくてよかったなあと感じたのであった。
のりまきの心にこだましたやまびこでした。

<ミニ氷河スキーに挑戦!>
シャモニに来たらなら山頂からの氷河スキーをしなくては・・・
と思い、インフォメーションへ。
不自由な英語でやりとりをするが、どうやら山頂は3日続けて雪が降り続け、腰あた りまで雪が積もっているらしい。 スキーの技術云々よりも、新雪を滑り慣れているかどうかが問題らしい。 今まで経験のない人にはとてもじゃないけれど難しくて滑ることはできないと言い切 られてしまう。
それでも私はやってみたいと粘ってみたが、この雪の中16Kmを滑り降りてくるには 相当の体力とテクニックが必要と断られてしまった。
仕方がないのでミニ氷河スキーに挑戦してみることにした。
まあ、距離にして10Kmちょっと。
フランス人のインストラクターに連れられて日本人ののりまき、イギリス人のデカイ 大学生(男)、アメリカ人の女性、フランス人のおじさんの4人のお客様で出発し た。
イギリス人の大学生は「今の言葉は日本語で何と言うんだ?」と勉強熱心。 アメリカ人の女性はワシントンDCから来ている。オーストリアのスキー場も最高よ !とあちらこちらで滑りまくっているらしい。
フランス人のおじさんはなぜかドイツ語が話せる。簡単な会話をしてフランス人のお じさんと親密な関係に。。。
どんな関係かって?
それは、お昼ご飯を食べるときに、赤ワインをご馳走してもらう仲ってこと。 おいしかった・・・。


きっと、氷河の写真です。自信はありませんが。。。


ここはクレバスがあるから気を付けろとか言われながらザイルをつけて滑る。
周囲には自然しかない。
真っ白な雪に自分だけのシュプールが描かれる。
ふわふわの新雪に描かれたシュプール。
あのスキーNOWを思い出すわ。
そう、あれだったのよ。撮影隊はどこにいるのかしら?と探してみたがいるはずはな い。
滑っても滑っても新雪。
なだらかな斜面なのでとても気持ちいい。
しかし!やはり距離が長いので超太股ぷるぷる。
緊張感を持ちながら、ある意味恐怖心も抱きながら滑っていた。
青い氷河がとてもきれい。
神秘的なスキーを堪能できました。

<おいしいもの>
初のドイツを離れての旅行はスキーと決めていたが、どのスキー場に行ったらいいか 迷っていた。
そこで、海外スキー経験豊富な会長に電話してみる。
何かあったのかと驚いたかわいい会長。 久しぶりに声を聞いてなぜかホッとする。 そしてなぜか、寿司が食べたくなったのだった。
「スイスは料理がねえ…」さすがグルメの会長。ドイツチックな料理はもう食べ飽き てしまっているのりまきは、 その一言でフランス料理、おっとフランスを選択したのでした。
いやあ、スキー場の選択を料理で例えるなんてさすがはトムテの会長だと改めて感心 したのであった。。。


喰いかけです。フランスのメシです。たぶん。。。


そんなこんなで初めての一人海外旅行。
しかもスキー場で一人で過ごすことがどんなに緊張感を持つかがよーくわかった。
今までのスキー夜の部はトムテの仲間との楽しい食事と会話と酒。
それがまたとっても楽しかったのに、今回は一人。
仲間と共に滑る楽しみを再確認したとともに、一人でもできるじゃない!とちょっぴ り自信を付けることのできる旅になったのでした。

次回は何を書こうかな???

のりまきでした。。。


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