スキーを始めたのは大学３年の時で、その頃「私をスキーにつれてって」の映画を観てやってみたいなあっと思ったのがきっかけです。それまでは体育会ボディービル部でトレーニングルームでバーベルを担ぐ毎日でスキーとは無縁の大学生活でした。
　その映画の影響で当時ハンターマウンテンでスキーのイントラをやっていた大学の友人に頼んで平日の講義が終わった後、磐梯・猪苗代スキー場のナイターへ連れて行ってもらったのがスキーをやった最初になります。
　はじめは怖くて怖くて全然滑れなかったのですが友人の教え方が良かったおかげか、段々と止まる事と曲がる事が出来る様になり、最後は一人でリフトに乗って上から降りて来れる様になってました。平日のナイターでしたので人がほとんどいないところで滑る事が出来たのと、ちらちらと降っている小雪に照明があたってライトアップされたナイターゲレンデをリフトから眺めてきれいだなあっと感動してしまったのがスキーを始める様になった動機です。
　それからはバイトで貯めていた貯金をはたいて道具一式を買い揃え、幸いにも大学が福島は郡山にあったので、車を持っている友人に乗っけてもらい平日の猪苗代のナイターや猫魔に通っていました。


スキーをはじめてから

　もっと早くからスキーを始めてれば良かったと後悔してしまったそんな大学生活も終わってしまい、建設業へと進み社会人生活がスタート。当時は「スキーは続けるぞ、もっとうまくなるぞ」っと活き込んでいた新入社員でしたがそんな信念は脆くも崩れ去ってしまいました。
　今と違い十数年前の建設現場は仕事はあり余るほど有るが超人手不足、しかも３Ｋ（クライ、キツイ、キタナイ）とか５Ｋとか呼ばれ職場環境は劣悪なうえに大体が年度末に工事が完了・引渡しが多かったのでスキーに行ける１２月〜３月の時期が超忙しく３ヶ月、４ヶ月休み無しなんてざらでした。
　将来の１００億円の現場の所長を目指し丁稚奉公をしていた当時は、当然学生時代のようにスキーに行けるはずも無く、会社に入って２年目くらいまでは年１回くらい同期と行く程度になってしまい段々とスキーから遠ざかってしまいました。そんなこんなで７年くらいの空白があるのです。その間、ウインドサーフィンと出会い山より海へ行くようになってしまいました。
　スキーは７年くらいまったくやっていませんでしたが、ある時ふとしたきっかけでまた始める事になりました。４年前にスノーボードをやりに妙高杉の原に行った時、ボードとブーツが品切れでレンタルする事が出来ず、代わりに受付のきれいな女性に「道具が昔より良くなっておもしろいですよ」っとスキーをすすめられました。しょうがなくどうでもいいやってな具合で遊びで借りたカービングスキーがおもしろくって、忘れていた初めてスキーを滑る事が出来たうれしい気持ちを思い出しました。
　昔と違い今は上司に逆らう事を覚え、休みも自分の裁量で取り易くなったので、もう１回スキーをやってみようという気持ちが起きてきました。


スキークラブを探して

　道具をもう１回揃えてやる気は十分。でもまわりの同年代の友人は自分の家庭を持ってしまいスキーはすでにやめてしまった者ばかりでその他はスノーボードと気が付けば自分だけという寂しい現実に直面していました。
　これでへこたれてはいかんと思いインターネットでスキーのホームページを色々見ていたらトムテの前のクラブのＨＰにぶつかりこれだなっと思いました。質問のメールを出したら直ぐに丁寧な返事をいただきました。私は人見知りが激しくしかもスキーは下手くそなのに一人で参加していいものかととても不安でいっぱいでしたが、紙△先生からの親切なメールでやってみようと勇気を出して２０００年のニューイヤーキャンプの行事に参加をしました。
　初めての講習はその時その時に「はっ」っと思わされる事ばかりで今まで間違った考えで滑っていたのだなあっと新発見の連続でした。それがおもしろくて楽しかったのと、２級合格の目標というきっかけで行事に通い始めました。自分が下手なせいでこの２級がなかなか受からず悔しくて受かるまで行こうと心に決めていました。
　講習に参加し続けて２年、紙△先生、和☆先生、木○先生に教えて頂いた事がなかなか出来ず、本番に弱くて受けては落ち、受けては落ちの連続でした。講師の方々にご迷惑をおかけしてしまいました。このままずう〜っと永遠に２級は合格出来ないのではと考えたことも有りましたが、ようやく０２年２月のアルツのキャンプで２級を取ることが出来ました。自分の名前が会長から呼ばれた時はとてもうれしかったです。
　２級を合格してから張り詰めたものが無くなってしまい気が抜けた状態だったのですが、ポールキャンプの時に会長の阪神タイガースの星野監督の様な気迫におされ改めてトムテに入信し、新たに１級合格という目標を建てて心機一転スタートをしました。

これから

　スキーの目標はどんな状況におかれても「安全」に滑る事が出来る様になる事です。それに近づく為に、今は１級合格と苦手な小回りがなんとかうまくなりたい事が目標にしています。スキーの上達に向けてゆっくりと１歩ずつ前に進んで行きたいです。これから私は、スキーと海と仕事とうまくつきあいながら４０代、５０代、６０代になってもかっこいい中年おやじになる事も目標です。
　最後になりますがこんな私を受け入れてくださいました会長をはじめ、理事会の皆様、入会の推薦をしていただきました和☆先生、クラブ員の皆様、この場をお借りしまして　御礼を申し上げます。ありがとうございました。
今後とも宜しくお願い致します。